安全に関する取り組み
感電防止について
活線作業の工法として、絶縁用の装備等を使用し電気が流れている部分に直接触れて作業する直接活線工法と、絶縁ヤットコや絶縁操作棒等の間接活線工具を用いて電気の流れている電線から離れて作業する間接活線工法があります。
現在は、安全に作業ができる間接活線工法が主流ですが、設備状況により電線に近づく場合には、絶縁装備の着用や、作業場所付近の電気が流れる部分を絶縁物で覆ってから作業する等の対策を適切に実施し、感電事故の防止を図っています。
墜落・落下防止について
落下防止対策として、高所での作業では、工具や部品が万が一落下した際の公衆への被害を防ぐために、電柱や高所作業車のバケットに落下物を防止するネットを取り付けています。
これらの対策等を実施することで、墜落事故や公衆への被害の防止を図っています。
危険予知(KY)
設備や環境に危険な箇所はないか、公衆に危険が及ばないか等について作業を始める前に全員で話し合い、危険を除去、または注意して安全に作業しています。
安全指示と実施すべき事項をチェックし、記録する用紙
拡大表示する熱中症防止対策について
熱中症は一つの対策で防げるものではなく、様々な対策を組み合わせることが重要で、「空調服の使用」「水分・塩分の補給と適度な休憩」「お互いの声掛けで、体調を確認」を行う等の対策を組み合わせて実施しています。特に空調服は効果が大きく、当社では作業員・交通誘導員の方は原則着用としています。この他にも、WBGT値の推移と対策(水分・塩分の摂取、休息の実施)の指示を送る等しています。
絶縁装備等の点検について
また、6ヶ月以内毎には、法定検査(外観点検、耐電圧検査、耐用年数検査)を行っています。
電圧をかけて1分間耐えられるか検査を行っています
安全パトロール
長年、現場作業で経験を積んできた安全のプロが現場の安全パトロールを実施しています。作業が法令やルールに沿っているか確認し、指導や作業のアドバイス等を行っています。安全パトロールの結果は本社に持ち帰り、社内で事例を検討して対策を展開することにより会社全体の安全意識を高めています。
ゼロ災実現全員ミーティング(全社安全大会)について
事業所別の安全への取り組みや、自分や仲間を守るための取り組みを発表する等、更なる安全レベルの向上を図っています。
全社班長会議
技能職の仕事紹介
技能職の仕事内容について、いくつかの工事例や、疑似体験動画を通して紹介しています。
出動
各班に分かれ、一日の作業を確認します。材料や機材等の準備をし、素早く現場へ向かいます。電柱取替工事の流れ
試験掘り
新しく電柱を建てる場所に埋設物がないかを確認します。
電柱を建てる
試験掘りの結果を基に電柱を建てます。
電線の架け替え
新しく建てた電柱に電線を架け替えます。※詳細は次の工事例をご覧ください。
電柱の撤去
電線を架け替え後、元の電柱を撤去します。
道路復旧
新しく建てた電柱と撤去した電柱の周辺を元の状態と同じに舗装します。
電線架け替え工事の流れ
工事用の機材を取り付ける
工事中においても、電気を停止させないために工事用の機材を取り付けます。
(バイパスケーブル、工事用変圧器等)
工事区間の高圧電気を停止する
安全に作業するため、高圧電気(6,600V)を停止させます。(工事用の機材により電気を迂回させることでお客様が使用する電気は停止しません。)
電線を架け替える
新しく建てた電柱に電線を架け替えます。
工事区間の高圧電気を復旧する
電線の架け替え完了後、停止させていた高圧電気を復旧します。
工事用の機材を取り外す
工事用の機材を取り外します。
その他の工事
供給工事
お客様の設備へ電気を供給するための工事です。
配電設備改修
主に配電設備(電柱、変圧器等)の交換や、電線と建物等の接触を防止するための工事です。
鳥害対策
鳥の糞害を防止するために、電柱や電線に鳥が止まらないように対策する工事です。
災害復旧工事
自然災害や交通災害で発生した配電設備の障害を取り除き、復旧させる工事です。
光ファイバー接続作業
光回線工事で使用する髪の毛ほどの太さの光ファイバーを専用の工具を使って接続する作業です。
疑似体験動画
(体験動画)電柱に昇ってみよう
トーテックに入社すると、まず電柱に昇る訓練から始まります。
この動画では電柱に昇る際の視点と昇り方について簡単に紹介しています。
電柱の頂上まで昇った時の高さを感じてみてください。
高所作業車の動き
トーテックの仕事の多くは皆さんの頭上で行われており、その際に活躍するのが高所作業車です。
この動画では高所作業車の基本的な動きについて紹介しています。
事務職の仕事紹介
各工程には担当者が割り当てられ、お互いに協力しながら業務を進めています。
工事前
工事前
工事の準備
現場に出向き、設備や周辺地域の状況を確認し、安全に作業する方法を検討します。
設計書から工事に必要な道路使用許可申請等を行います。
工事の規模に合わせて作業班を選定します。
工事日の調整
工事申込者や関係する地域の方等に工事の日程調整を行い工事日を決定します。
工事日決定後に工事場所周辺地域の皆さまへ「工事のお知らせ」を配布します。
工事材料の発注
一通一通の設計書を確認し、工事日までに工事に必要な材料の購入を行います。
工事後
工事後の検査
工事後に作業班が自主検査を行います。その後、施工した設備と設計書を照らし合わせて社内検査を行います。
撤去材料の処理
撤去してきた材料を、倉入れ(取引先の倉庫に納入すること)するもの・再使用するもの・廃棄するものに分類し、処理を行います。
設計書修正
現場の状況等により変更になった工事内容や材料を専用のシステムへ登録します。
トーテックギャラリー
車両
高所作業車
トラック車に高所作業するための機能を追加した車です。高さは14m程度まで伸びます。作業員が乗り込むバケットは電気を通さない絶縁処置が施されており安全に作業ができます。
穴掘建柱車
トラック車に、電柱を建てたり抜いたりするための機能を追加した車です。電柱を吊るためのクレーンと、穴を掘るための機構(スクリュー状のドリル装置)がついています。
元位置建替車両
拡大表示するトラック車に仮設用の電柱を設置する機能を追加した車です。伸縮機能のある鋼管の電柱と、それを吊り上げるクレーンが一体となっています。
電柱を建て替える際には、電線等を一時的に外すために近くに穴を掘って仮の電柱を建てなければなりませんが、この車を使用すると穴を掘らずに仮の電柱を設置でき、工事期間を短縮することができます。
(上の拡大表示から電柱設置時の写真が見られます。)
作業装備車
工事で使用する材料や機器類を運ぶための車です。荷台の他に引き出しや長梯子を固定するための支柱等が追加されており、材料や工具を収納できるスペースがあります。
電柱運搬車
電柱を運ぶ際に使用します。クレーンを搭載したトラック車で、荷台に追加された専用の台に電柱を固定し、安定して運べるようになっています。
フォークリフト
車体前方にある2本のツメ(フォーク)で荷物を運ぶ車です。事業所構内で人の手では運べない重量物の積み下ろしを行います。
軽自動車
現場パトロール、現場調査など様々な場面の移動手段として使用しています。
間接活線工具
高圧(6,600V)の電気が流れている電線に触れずに作業するための工具を間接活線工具と言います。
絶縁ヤットコ
電線や各種材料・工具を掴むために使用します。物を掴んだままロックする機能が付いています。
絶縁操作棒
棒状の工具で、作業目的に応じて先端にテープ巻き器や電線被覆剥取器等を取り付けて使用します。
テープ巻き器(先端工具)
電線の絶縁被覆を剥ぎ取った箇所に絶縁テープを巻いて修復する作業に使用します。絶縁操作棒の先端に取り付けて使用します。
電線被覆剥取器(先端工具)
電線同士を繋げるため、被覆を剥ぎ取る際に使用する工具です。絶縁操作棒の先端に取り付けて操作をすることで簡単に電線の被覆を剥ぎ取ることができます。
油圧圧縮ヘッド
電線と電線を接続するために使用します。スリーブに2本の電線を両側から挿入し、電線ごと圧縮して押し潰し、抜けないようにすることで電線を接続します。
油圧カッター
電線や鋼線等の切断に使用します。太く固い電線でも簡単に切断することができます。
柱間引留工具
工事区間の電気を停めるため、一時的に電線を切断する際に使用します。繋ぎ直すまで電線が落ちないように、両側から引っ張っています。
隔線器
3本ある電線間の距離を広げ、作業中の電線同士の接触事故を防止する工具です。
その他工事に使う道具・機器
昇柱梯子
電柱を昇降する際に使用する梯子です。一番下の足場ボルトは手の届かないところにあるため、これを使用して昇ります。昇降を安全に行えるよう、梯子上部のベルトで電柱に固定して使用します。
ボルトクリッパ・ケーブルカッター
電線等を切断するための工具です。ボルトクリッパはアルミ線、鋼線等の硬い材料の切断に使用します。
ケーブルカッターは、銅線等の軟らかい材料の切断に使用します。張線器
電線、ケーブル、鋼線等のたるみを調整する工具です。
通い袋・通い綱
地上と柱上での材料等の受け渡しをするために使用する袋のことを通い袋と呼んでいます。また、通い袋や材料等は通い綱と呼ばれるロープで揚げ降ろしをします。
無線機(トランシーバー)
主に地上作業員と柱上作業員の意思疎通のために使用されます。作業員間の距離が遠くなることが多いため、指示の正確性を高めるために重要な道具です。
落下防止ネット・バケットネット
高所作業中における材料や工具等の万が一の落下の際、それらを受け止め、地上への落下を防止するネットです。電柱の中間部や高所作業車のバケット(搭乗部)に取り付けます。
腰道具
電工ナイフや絶縁ペンチ等の使用頻度の高い工具は腰に提げて携帯しています。これらの工具を腰道具と呼んでいます。
ブラシ(銅・アルミ)
電線接続時に導体表面のコーティングを剥がし、電気をより流れやすくするために使用します。電線の形に合わせて半円筒型になっています。
抱きスコップ
電柱を建てるための穴を掘る際に使用します。電柱の形に合わせて細く深い穴を掘りますが、通常のスコップでは穴が深くなると届かなくなります。そのため、狭くて深い場所も掘ることができるこのスコップを使用します。
電柱切断工具
電柱を切断するときに使用する工具です。撤去した電柱を運搬のため短く切断する場合や、建物や架線が電柱撤去の支障となった場合に、電柱を切断しながら撤去する際に使用します。
ランマー
試験掘りや電柱を撤去した後の穴を埋める際、埋め戻した箇所をしっかり締め固めるのに使用します。舗装表面を締め固め、綺麗にならすために、接地面の広いプレート型も使われます。
工事用変圧器・バイパスケーブル
無停電工事で使用する機材です。これらの機材を使用して仮の電気の通り道を確保することで、電気を止めずに工事を行えます。
身を守るもの
安全帯ロープ
腰のベルトに固定された墜落を防ぐロープで、電柱に昇る際に電柱に回し掛けして使用します。ワークポジショニング用器具とも呼ばれ、墜落制止用器具と併用する必要があります。長さを自由に変えることができ、体重をかけると上下にずれないため、柱上での姿勢保持に役立ち、両手での作業が可能になります。
フルハーネス・ランヤード
墜落から身を守る安全具です。墜落時、命綱(ランヤード)に引っ張られる衝撃をランヤード根元のショックアブソーバーで吸収し、全身のベルト(フルハーネス)で分散させ、身体への負担を軽減します。
絶縁衣
絶縁性に優れた衣服で、高圧(6,600V)の電気が流れている電線での作業時に感電から身を守るために着用します。破れにくく、対候性にも優れています。
電気用ゴム手袋(高圧・低圧)
絶縁性の優れたゴム手袋で、電気が流れている電線での作業時、手や腕からの感電から作業員を守ります。高圧用と低圧用があり、工事内容によって使い分けます。
安全帽・シールド
衝撃や感電から頭部を保護するもので、ヘルメットとも呼ばれます。火花等から顔を守るシールドが内蔵しているものもあります。
電気用ゴム長靴
絶縁性の優れたゴム長靴で、高圧の電気が流れている電線での作業時、足元からの感電から作業員を守ります。
耐切創手袋
切れにくい機能性繊維を使用した手袋です。絶縁手袋の下に着用し、万が一ナイフが手に当たってしまった際の切創を防止します。
絶縁用ゴム管・絶縁用防護シート(高圧・低圧)
電気が流れている電線での作業時、電線等の電気が流れる箇所にあらかじめ取り付けて感電事故の発生を防止します。絶縁用ゴム管は高圧・低圧等で使用します。防護シートは高圧用と低圧(100V・200V)用があり、作業内容によって使い分けています。
資材(電柱についているもの)
電線
変電所から各家庭へ電気を送る電線には銅またはアルミが使われています。高電圧用から、家庭で使用する低電圧用まで様々な種類があります。
足場ボルト
電柱の側面に取付けてあるボルトを足場ボルトと言います。電柱を昇り降りする際に使用します。人がぶつかって怪我をすることや、勝手に登ること等を防ぐため、手の届く範囲には取り付けてありません。
腕金
電線を電柱に取り付けるのに使用する物で金属でできています。電柱によって取り付ける位置が異なるため、様々な種類があります。
碍子
電柱に取り付けた腕金に電線を取り付けるのに使用します。腕金にそのまま電線を取付けると腕金を伝って電柱に電気が流れてしまうため、間に電気を流さない碍子を挟んで固定します。
バインド各種
電線を碍子に固定するのに使用します。また、電線接続部の横に巻き、接続箇所に負荷がかからないようにするためにも使用しています。
スリーブ各種
電線同士を接続するための材料です。接続する電線の組み合わせにより様々な種類があります。スリーブごと電線を圧縮して電線同士を接続しています。
建設工事用防護管
建設現場近くの電線等に取り付けているカバーです。建築会社等の作業員・機械が誤って電線に接触してしまった場合の感電や配電設備の破損等を防ぐために取り付けます。
鳥害対策
電柱に鳥の巣を作られることによる停電事故や、電線にとまった鳥による糞害を防ぐために使用します。鳥が電柱や電線にとまれないよう、細い紐等を取付けます。
地支線(アンカー・カバー)
電線の引っ張りの強い方へ電柱が傾いてしまうのを防ぐために反対側の地面から引っ張っている金属線です。金属線に人がぶつかる恐れがあるので、地面に近い部分には見やすいよう黄色いカバーが取り付けてあります。
地中にはアンカー(画像左)が埋まっています(画像のものは約2.5m)。変圧器
高圧(6,600V)で運ばれた電気を家庭で使用する電圧(100V・200V)に下げるのが変圧器です。低い電圧で電気を運ぶと電力の損失が大きくなるため、使用場所(家庭等)が近くなってから電圧を下げます。使用する電気量の合計によって大きさが決まります。
安全ポスター
東配協では毎年、東配協各社及び協力会社の社員のお子さん等を対象に安全をテーマにしたポスターを募集しています。
ここでは、当社とその協力会社の方の作品の一部をご紹介します。令和6年小学3年生以下の部金賞
令和6年小学4年生〜小学6年生の部金賞
令和6年中学生の部金賞
令和5年小学3年生以下の部金賞
令和5年小学4年生~小学6年生の部金賞
令和5年中学生の部金賞
令和4年小学3年生以下の部金賞
令和4年小学4年生~小学6年生の部金賞
令和4年中学生の部金賞